プレスリリース

05.12.2024

マレリのh-Digi® microLED 照明技術 CLEPAイノベーションアワードのトップイノベーターに選出

マレリのh-Digi® microLED技術は、CLEPA(欧州自動車部品協会)のイノベーション・アワード2024において「トップ・イノベーター」に選ばれました。この最先端のヘッドライト・ソリューションは、安全性を高め、手頃な価格で広範囲の車両に採用できる性能を持っており、ブリュッセルで12月4日に行われた式典で「デジタル」部門で表彰されました。

CLEPAイノベーション・アワードは、自動車部品業界におけるグリーンおよびデジタル技術の画期的なアイデアを認め、褒賞するものです。マレリが「デジタル」部門でCLEPAにより表彰されるのは、2023年のHorizonViewヘッドアップ・ディスプレイに続いて2年連続となります。このカテゴリーは、デジタル化によって推進されるモビリティ・エコシステム内のスマート・ソリューションを表彰するものです。

マレリのh-Digi® microLEDモジュールは、新しいインテリジェントなマルチピクセルLEDマトリックス光源をベースとし、現在市場にある従来型ソリューションよりも手頃な価格、省スペース、軽量なモジュールで、あらゆる状況に対応するダイナミックなヘッドライト操作と高解像度の画像投影を可能にしました。

h-Digi® microLEDは、カメラとセンサーの組み合わせを通じて検出された物体に応じて光パターンを調整し、夜間運転をより安全なものにします。また、インテリジェントな光束照射は他の道路利用者への眩光を減少させます。この革新により、高解像度の適応型走行ビーム(ADB)の利用可能性が拡張され、安全機能を手頃な価格で市場により広く普及させることが可能となりました。

0.1度より小さいピクセルを持つ照明マトリックス・システムの解像度は、従来のLED無眩光ハイビーム・システムの10倍の解像度を持ち、より長い照射範囲を提供し、安全性を向上させます。この高解像度システムはロービームでも利点があり、田舎道カーブでの積極的な光屈曲や、高速道路での高速走行専用の光パターン、悪天候時に適応した照明機能なども可能です。また、各h-Digi® microLEDはドライバーの視線の先に、安全メッセージや警告、車線ガイドなどのシンプルな運転支援パターンを道路投影できます。このソリューションは個別化にも対応でき、ドライバーの好みに応じて「ウェルカム」や「外出します」などのメッセージを路上に投影することも可能です。

モジュールのコンパクトなデザインは、高いエネルギー効率をもたらします。25,600ピクセルを1:4のアスペクト比で構成したものと、19,200ピクセルを1:3のアスペクト比で構成したものの2つのマイクロLEDオプションが利用可能です。光源は、マレリにより自社開発された特別な光学レンズシステムと新しい電子制御と組み合わされています。

今回の受賞について、マレリのAutomotive Lighting & Sensing事業本部長であるフランク・フーバーは以下のように述べています。「CLEPAの『トップ・イノベーター』賞は、照明分野でのマレリの技術リーダーシップの証左として素晴らしい評価です。マレリの技術はデジタル照明ソリューションで他に類のない顧客体験を創り出します。我々のh-Digi® microLEDは非常に効率的で、手頃なコストで道路安全と運転快適性に新基準を打ち立てるものです。チームやお客様、パートナーとの共創の成功に誇りを持っています。」