プレスリリース

28.03.2025

マレリ、2025年のオート上海で最新の「Speed-to-Market」を展示

マレリは、マイクロ・レーザー・プロジェクター・ディスプレイなどの最小限で必要十分な製品( Minimum Viable Products)を通じた迅速なイノベーションに加え自動車メーカーの市場投入を加速させるためのソフトウェア定義車両(SDV)ツール、モジュラー・プラットフォーム、即時導入可能な技術を展示

自動車業界のグローバルな技術パートナーであるマレリは、最新のアプローチと革新を、2025年のオート上海で展示します。このイベントは4月23日から5月2日まで上海国家会議展示センターで開催されます。マレリのブースはホール1.2H、スタンド1BF009に位置し、「Fast Forward. Forward Fast.」のテーマを掲げ、製品開発の加速と、自動車メーカーがより早く市場投入して早期に市場シェアを獲得するための取り組みに焦点をあてます。

マレリのブースでは、4つの異なるゾーンを通じて厳選された体験の旅を演出、信頼性が高く柔軟で革新的な技術パートナーとして、顧客の市場投入スピードをどのように促進するかを示します。最初のエリア「Momentum Lab」では、最小限で必要十分な製品(MVP)を通じたマレリのアジャイルな革新的アプローチに焦点を当てます。次の「Velocity Zone」では、ソフトウェア定義車両(SDV)を可能にするツールを紹介し、マレリがスケーラブルなアーキテクチャを柔軟かつ手頃な方法でサポートすることを示します。「Acceleration Lane」では、階層化されたプラットフォーム・アプローチを通じて、市場投入を迅速化するモジュール式ソリューションを紹介します。最後に「Instant Impact」エリアでは、即座に市場展開可能な技術を展示します。

旅の最初のステップ「Momentum Lab」では、マレリがMVP開発を通じてどのように迅速なイノベーションを実現するかを紹介します。デザイン主導のイノベーションと共創に焦点を当てたこのアプローチでは、開発プロセスの初期段階で市場テストと検証を行うことができ、顧客からのフィードバックを次のステップや製品計画に反映させることが可能です。アジャイルな手法と人工知能を活用してより迅速で効率的な開発サイクルを確保するこのプロセスにより、マレリはコンセプトから最小限で必要十分な製品(MVP)を90日で完成させ、年間で最大20のMVPを市場検証できます。

マレリの最高技術・イノベーション責任者であるヨアヒム・フェッツァーは、「このような急速な進化の時期には、新しいアイデアを試し続け、競争を維持するために、持続可能性と手頃な価格に焦点を当てた迅速な開発サイクルが必要です。物理的な部品を使ってアイデアを迅速にテストし、コンセプトを立証するにあたり、最小限で必要十分な製品(MVP)は、ユーザーエクスペリエンスを検証し、その解決策がスケールアップの候補であるかどうかを迅速に理解することを可能にします。このイノベーションの旅は、間違いなく顧客やサプライヤーとの共同作業によるものです」と述べています。

オート上海でMVPの一例として展示するのが、Infineonと共同開発したマイクロ・レーザー・プロジェクターです。この革新的なディスプレイコンセプトは、投影機能を情報を表示する表面から切り離すことで、柔軟性、コスト削減、性能向上というまったく新しい概念を導入しています。

プロジェクション・ユニットは、3つの(RGB)レーザー光源で構成されており、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電子機械システム)ミラーがそれを反射しながらスキャンして画像を形成します。このハイテクコンポーネントは、レーザー技術のおかげで、必要なときにのみ光を反射するため、エネルギー消費を大幅に削減します。また顧客の好みに応じて、フロント・ガラス、コンソール、大型情報パネル、ダッシュボードなど、さまざまな形状とサイズの曲面にも対応します。明るさ、色、コントラスト、および極めて柔軟なアプリケーションの点で優れた結果を保証し、常にフォーカスを維持します。微妙なアンビエント照明と詳細な情報ディスプレイにより、昼夜を問わず使用できる汎用性および直感的な操作によるユーザー利便性を提供します。

「Momentum Lab」で紹介されるもう一つのMVPは、照明分野におけるピクセル・リア・ランプのデモで、TFT-OLED技術を活用して高解像度ディスプレイをリア・ランプに統合し、動的なコミュニケーションとパーソナライゼーションの市場トレンドに対応します。その他にも、内燃エンジン用水素燃料システムや、プラグイン・ハイブリッド車やレンジ・エクステンダー車の低速時に排気システムのテールパイプからの騒音を大幅に低減する、コンパクトで手頃な価格のソリューションなどの革新技術が展示されます。

訳注:当文書は2025年3月27日に発表された英語版プレスリリースの翻訳です。プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語版が優先されます。