プレスリリース

02.08.2023

マレリ、ALTAIR ENLIGHTEN AWARD の「軽量化部門」を受賞

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2023年8月2日

米国ミシガン州に拠点を置くグローバルテクノロジー企業AltairとCenter for Automotive Research (CAR)は、マレリの「内装用軽量ウレタン」が2023年Enlighten Awardの軽量化部門賞を獲得したと発表しました。この授賞式は、8月1日、世界の自動車産業の未来に焦点を当てたイベント CAR マネジメント・ブリーフィング・セミナー (MBS) の一環として行われました。

マレリは、新しい軽量ウレタンをインストパネルの発泡成形に適用開発することに成功しました。これにより、従来仕様の発泡ウレタンと比較して、最大約40%の軽量化と 、発泡ウレタンの板厚を約50%削減することで、デザインへの貢献と原材料コストを約20%低減することが可能となります。自動車内装部品業界として、サステナブルで環境に優しい材料の適用を進めていますが、この新しいウレタンは、材料使用量を削減し、密度を低くし、揮発性有機化合物 (VOC) を約80%削減することによって、自動車生産が環境に与える影響も低減できます。

マレリが開発した軽量ウレタン技術は、インストパネルやドアパネル、さらにセンターコンソールのアームレストなど、お客様が触る部品において、要求されるソフトな触感を最適な形で実現するために、自動車内装技術に欠かせない技術領域であり、本技術によるサステナブルで環境へのメリットを提供することで、インテリアの高品質とデザインを求めるお客様のニーズを満たし、更にワンランク上の要求を実現することになります。これは、より効率的で持続可能な材料の開発を目的とした、材料技術パートナーのCovestro社との共同開発の結果であり、企業、顧客、車両オーナーにとってWin-Winの結果につながりました。

インストパネルのような樹脂成型部品は、軽量化と強度、耐久性などの性能との両立が難しい領域なので、本技術は有意義な成果を出すことが出来たと考えます。マレリは、この新しい軽量ウレタン技術をインストパネルやインフォテイメントシステム、グローブボックスなどを搭載するコックピットモジュールを中心に適用することで、将来の車両性能や生産効率、特にEVへ貢献することが可能となります。

マレリのインテリアエクスペリエンス事業部門長である藤井司社長は「当社の軽量ウレタン技術が2023年度の Altair Enlighten Award 賞を受賞したことを大変光栄に思います。この最新技術で、大幅な軽量化と、揮発性有機化合物(VOC)の低減が可能となり、当社の取り組みが、自動車OEMメーカーの軽量化とサステナブルの高い目標を達成する上で大きく貢献できると確信しています。」と述べています。

2013年に創設されたAltair Enlighten Awardは、自動車の軽量化におけるイノベーションを称えるために創設されました。カーボンフットプリントの削減、水とエネルギーの消費の緩和、マテリアルリユースとリサイクルの促進を可能にする、サステナビリティと軽量化の実現における世界で最も顕著な成果を表彰しています。

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